半分無職の日記

無職になりてえカスの日常

油と脂、俺とおっさんの交わる時。

最近、肉肉しいものを食べていない。
貧乏なので当たり前だが肉系は1週間に一度くらいのものだ。

だが鼻の頭や頭皮からは悲しいほどに汗と脂が吹き出てくる。
油が無くとも体は脂を分泌するのだ。
一体どこから脂は来たのか知りたい。

思えば中学生の頃、ニキビが出来ていたのがコンプレックスだった。
あの時も脂ぎったテカテカ、もといギラギラの顔で街を闊歩していたものである。

あの頃から比べると随分と時間が経った。
ギラついた顔つきは社会の荒波に揉まれて河川敷の石ころのように丸くなりおでこのテカテカがいつ頭皮に向かうかと怯える日々を過ごしている。

だが残念ながら自分はちっとも自分が大人だとは思えない、自分の思い描く大人は今の自分よりとても格好が良かった。
少なくとも脂ぎった顔でニヤケ面を浮かべる独身では無かったのは確実だろう。

悲しくなるほど自分は大人になれなかった、それでも人から見れば自分は大人と呼ばれるのだろう。

大人じゃなくても大人になるのだ。
一体いつから大人なのか、顔を洗って鏡を見てもちっとも分からない。