半分無職の日記

無職になりてえカスの日常

車のバッテリーが上がったのでラノベ読んでたらなんか上手くいった話

とある休日、いつものように海へ車を走らせてくつろいでいた時の事。

いつもと違ったのはメチャクチャ面白いカクヨムの話を見つけて充電しながら時間を忘れて読み進めていた事だった。

読み終えたら辺りは薄暗く日が沈みかけていることが容易に理解できた。
それすら気づかないほどに読んでいる最中は熱中していたという事だろう。

僕はいつのまにか空いていたお腹をさすりながら車のキーを回した。

ブルプスン…

いつもならけたたましく響くエンジンは尻すぼみに短く鳴るだけだった。

あ、これひょっとしてヤバイな?

思ったがいつも失敗ばかりしているのはダテじゃない、それに20歳を余裕で超えた大人が慌てるようではダメだろう。
慌てず騒がず僕はタイムマシーンを探したのちわずかな明かりでラノベを読み始めた。

「面白いンゴねえ」

紛うことなき現実逃避するカスオタクの誕生、その時であった。

だが勝算がないわけでは無い、バッテリーが上がるといってもほんの少しだけ、尻すぼみでもその声を上げてくれていた。

電池でもそうだが時間をおいてもう一度やると一回だけ最後のきらめきを見せる時がある。

カスはそれに全てをベットしたのだ。

まあそれはそれとしてダメだったらタクシー呼んでホームセンターでジャンプスターターを買うつもりでもあった。

解決策は可能なら複数用意しておく、失敗しかしないカスは経験からそれが賢いと知っていた。

そしてラノベも読み終わりなんなら砂浜の散歩も終えた頃、トイレの神様に並ぶほどのパワーを持ってバッテリーの神へ祈りを捧げた。

ブブブルルル…ブル…ブンブンブンブンッッッ!!!

ありがとうトイレの神様、いや違ったバッテリーの神様。
もしかしたらトイレとバッテリーは神様的には同じ管轄だったのかもしれない、日頃の腹痛時における敬虔な態度が功を奏したに違いない。
カミに感謝して恐る恐る車を走らせた。

ちなみにこの時初めて知ったのだがバッテリーが上がりかけた時は必ず1時間以上車を走らせた方が良い。

そうしてバッテリーに電気を貯めておかないとほぼ空のバッテリーが一晩で自然放電してまた上がってしまう恐れがあるからだ。

はじめは出来る限り人や車通りの少ない道で止まっても良いように走って問題なさそうならドライブを。
面倒でなければガソリンスタンドで事情を話して点検してもらうのも全然アリだと思う。
お金がかかっても必要経費だと割り切ろう。

ちなみに一番良い方法はバッテリーが上がるまで車で充電しない事で間違いないと思う。

ではまた。